くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

学園

くすぐりチェーンコール #3

「やだ……! やめてください!」
 抵抗は無駄だった。
 私は、全身タイツの人間5人がかりで、X字の拘束台にしばりつけられた。四肢を引っ張り伸ばされ、腋や股をまったく閉じることができない。
 シノンの笑い叫ぶ姿を思い出す。
 自分がこれからされることを想像するとぞっとした。
「はじめよう」
 全身タイツのひとりがそういうと、足元にいた2人のタイツ人間にローファーを脱がされた。
「あ……っ、ちょっ――だははははははは!!?」
 紺ソックス越しに足の裏を激しくくすぐられ、思わず吹き出す。
 次いで、左右にいた2人のタイツ人間がわき腹をくすぐり始める。
「うひゃっはっはっはっは!!!? ちょっ……どこ触って――あはははははははっ」
 シャツの裾から手をつっこまれ、素肌のお腹やおへそまでくすぐられた。
 すべすべのタイツに包まれた指先が素肌を撫でまわす感覚は、尋常ではないほどくすぐったい。
「いひっひっひっひっ!!? やらっ、やめてっ!! やめてぇぇ~~あっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」
 身をよじりたくても、四肢を拘束されているためかなわない。
 両手の指や足指を激しく動かしても、なんらくすぐったさは紛らわせなかった。
 突然足元が涼しくなる。
 ソックスを脱がされたのだ。
 足元の2人は、素足になった私の足の裏をズリズリこすりつけるようにくすぐってきた。
「いひゃっはっはっはっはっは!!!? やらぁぁっはっはっはっは~~ぐひひひひひひひひひ!!」
 土踏まずや指の股まで入念にくすぐられた。
「ミユキちゃん、君が助かる方法を教えよう」たっぷり数分間くすぐられたところで、頭上で声がする。
 酸欠で息苦しい。笑いすぎてのどが痛く、よだれで口元がべとべとだ。
 私は激しく笑いながら耳を傾けた。
「君の友達をひとり、このサロンに紹介してほしい。ひとり紹介してくれれば、その子と入れ替わりに、君は解放しよう」
 そういうことか……。
 シノンが謝ってきた理由がようやくわかる。シノンは私を身代わりにしたのだ!
「やっはっはっはっは!!! やだっはっはっは!!! そんなのっ、絶対やるかぁぁっははっはっはっはっはっはっはっは~~!!!」
 私は首を激しく左右に振って拒否した。
 いくらくすぐったくても、友達を売るなんてできない。
「耐えたければ耐えればよい。この条件は君のために提示しただけだ」
 すると、頭上に待機していた2人が私の首と腋をくすぐりはじめた。
「ふにゃはぁぁあひゃっはっはっはっはっは!!? ひゃめっ、くひぃぃ~~ひひひひっひっひっひっひっひっひ!!!」
 タイツの生地が首筋に触れる感覚がたまらなくくすぐったい。
「だめっ、っへっへっへっへ、首やめっ、あひゃぁぁああ~~!!!」
 そんなことを口走ってしまったばかりに、首をくすぐっていたタイツ人間は、私の第一ボタンをはずし、ネクタイを緩め、首から鎖骨にかけて直にこそぐりはじめた。
「うひひひひひひひひ!!? ぐぎぎひひひひっひひひひひ、ひぎっ……ひぎっ……あひやぁああぁあぁぁああああああ~~!!!」
 私は全身を激しくくすぐられ続けた。
 実際には1時間にも満たないかもしれないが、地獄に長く感じられた。
 あまりのくすぐったさにもはや狂う寸前。
 私は限界だった。
「わがっだっはっはっはっはっはっは!!! 紹介するっ!! 紹介するからぁはっはっはっはっははっは!!! もうやめでっ、くすぐらないでぇぇ~~っへっへっへっへへっへっへ~~!!!」
 私は涙を流して懇願する。しかし、すぐにくすぐりが止まることはなかった。
「なんでっ!? ひぃっひっひっひっひっひ!!! 紹介するっ、しょうかいするってぇぇっへへっへっへへっへへ~~!?」
 最初に「紹介する」と宣言してから、4~5分経って、ようやくくすぐりが止まった。
 タイツ人間のひとりが、私のバッグを勝手にあさり、スマホを取り出した。
 拘束されたままの私の手元へ持ってきて、操作するよう促す。
 私はシノンから通話がかかってきたことを思い出した。
 躊躇していると……
「ひゃひぃ!!?」
 いきなり足の裏を人差し指でなぞられた。そのまま上下に指を動かされる。
「ひひひひひ……わかった!!! かけますっ、ひひひひひひかけるからひゃめてぇぇひっひひっひっひっひ!!!」
 私は震える指で、親友のエリに向けて通話開始ボタンをタップした。



(つづく)








くすぐりチェーンコール #2

 シノンが送ってきた住所は商店街の隅にある小さなビルだった。
「え……? ここで、あってる?」
 なんども確かめてみるが、指定された住所に間違いない。
 入り口をうろうろしちると、スマホにメッセージが届く。『2階まで来て』
 怪訝に思いながらも、外付けの階段を上がる。扉が半開きになっていた。恐る恐る中をのぞくと、薄暗い廊下が奥まで続いている。
「シノン……?」
 かすれる声で呼んでみる。返事はない。人の気配すら感じられない。
 本当にここであっているのか?
 私は不安になり、踵を返した。
 そのとき、突然扉の内側から手が伸びてきて、手首をつかまれた。
「……ぃっ!?」
 中に引っ張り込まれたかと思うと、突如甘い香りが鼻をつき意識が遠のいた。

 目を覚ますと、奇妙な光景が広がっていた。
「え? ……なに、これ?」
 
「ぎゃはははっははっはっは!!!? いひぃい~~っひっひっひっひっひっひだずげでぇぇぇ~~!!!」

 部屋の真ん中にあるX字の拘束台の上で無防備におっぴろげた体を5、6人の全身タイツの人間にくすぐられている女の子。声がかすれて最初わからなかったが、その顔立ちから小学校時代の友人シノンであることがわかった。
 シノンは私立の可愛いセーラー服姿だったが、胸のリボンはほどけ、スカートもずり落ちている。X字拘束台の下に彼女のものらしい運動靴とソックスが無造作に散らかっている。
 私は部屋の隅で手首と足首を縛られて身動きが取れなかった。
 シノンは三つ編みの髪の毛を振り乱して笑っている。大口をはしたなく開け、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして……。目が合った。

「あひゃっひゃっひゃ……ミユキ起きたっ! ミユキ起きたから!! きゃはははははははは!!! どめでっ、早くとめてぇぇっへっへっへっへっへっへっへ~~!!!」

 シノンは激しく身をよじって笑いながら、顎でこちらを指し示す。
 全身タイツの人間たちは、こちらに気づくと、くすぐる手を止め、シノンの拘束具を外した。
 自由になったシノンは、足をもつれさせながら自分の鞄やソックスを拾い上げ、靴をつっかけた。
「え? シノン、どういうこと?」
「ミユキ……ごめん……」
 シノンはそれだけ言って、逃げるように部屋を出て行った。
 すると、全身タイツの一人が近づいてきて、
「ようこそミユキちゃん。くすぐりサロンへ」
「くすぐり……サロン……?」


(つづく)








くすぐりチェーンコール #1

 学校帰り、親友のエリと一緒にスタバで時間をつぶしていると、スマホに着信あり。
「え? 通話? 誰だろ……?」
 通話の約束なんてしてないし……。
 画面には知らない番号が表示されていた。
 おそるおそる出ると、
「もしもし……? ミユキちゃん? 私、シノン……覚えてる?」
 懐かしい声で、すぐに記憶がよみがえった。
「え? シノン? 小学校卒業以来じゃん! どうしたの、急に?」
 小学生時代によく一緒に遊んでいたシノンだった。3年生から6年生まで4年間連続で同じクラスになって、休日はいつも一緒に遊ぶほど仲が良かった。
「いま……暇?」
「うん? いま友達とスタバにいるんだけど……」
「ちょっと抜けられないかな……? 実はちょっと……困ってて……。すぐに、来てほしいんだけど……」
 シノンは口ごもった。声の調子にむかしのような元気がない。体調でも悪いのかもしれない。
「シノン、大丈夫なの? どこにいるの?」
「んっ……どうにか、ぁ……来られない……かな?」
 苦しそうな声を漏らすシノン。
「行く行く! 行くから! 待ってて」
 私は通話を切り、住所をメッセージで送ってもらった。
「どうしたの? なんか急用?」
 コーヒーを一口すすって、エリが聞いた。
「うん。ちょっと、昔の友達が困ってるらしくて。エリごめん! この埋め合わせはするから」
「いいよいいよ。あたしとはいつも学校で会ってるんだし。昔のツレは大事にしな」
 エリは親指を立てて送り出してくれた。
 ほんと。良い友達は大切にしなきゃ。


(つづく)








身体計測を利用して可愛い女の子をくすぐる方法

 かわいい女の子をくすぐりたい……!
 その欲求は変態男子にだけ生じるものではない。健全な女子である、私、佐々木姫子(ささき ひめこ)もまた、その欲求に支配されている。
 今日は学校の身体計測の日。
 私はこの日を心待ちにしていた。身体計測中は自由時間も多く、みんな強制的に体操服に素足という薄着になる。何かと理由をつけて、かわいい女の子をくすぐるチャンスを生み出せるのだ。
「ねえねえ。アコちゃん! 足の大きさ比べっこしようよ!」
 私はさっそく、三角座りをして順番を待っていた同じクラスの女子生徒に声をかける。長谷川亜子(はせがわ あこ)ちゃん。小柄でおかっぱ頭のおとなしい女の子だ。
「えぇ~……恥ずかしいよぅ」
 亜子ちゃんは顔を赤らめ、つま先をきゅっと内側へ寄せた。半分ぐらいの女子は、素足で上履きを履くのに抵抗があるのか、かかとを踏みつけてつっかけのようにしているが、亜子ちゃんはきっちりかかとまで履いている。真面目だなあ。
「ほら、私の足! 女子にしては大きめなんだよ~」
 私は亜子ちゃんの前で上履きを脱いで見せ、足指をくねらせた。亜子ちゃんは恥ずかしそうに唇をかむ。人前で靴を脱いだり、靴下を脱いだりするのが恥ずかしいタイプの子だ! 願ったりかなったり。
「いや……私は……」と渋る亜子ちゃんだったが、私のしつこい懇願にとうとう根を上げた。
 亜子ちゃんはゆっくり、おそるおそるという風に、人差し指を右の上履きのかかとに差し込む。
 チラと、私がガン見しているのを確認してから、一気に脱いだ。
 あらわになる真っ白な亜子ちゃんの素足。足の裏をぺたっと地面につけたままきゅっと指を縮こまらせた。
「はい! じゃあ、亜子ちゃん足立てて!」
 私が自分の左足の踵を地面に付け、足裏を亜子ちゃんに向けて見せた。
「う……うん」
 亜子ちゃんも真似をして、ゆっくりと足を立てた。すごく恥ずかしそうだ。
 足は小さめで偏平足。指先がピンク色になっているのは、真面目に上履きをかかとまで履き続けていたために蒸れたらしい。
 私は、亜子ちゃんの右足の裏にぺたりと自分の左足の裏を合わせた。ぷにぷにの柔らかい皮膚感がたまらない。
「わぁ、亜子ちゃん足ちっちゃくてかわいいね~」
 と、感想を言うポーズをとりながら、……

 くにくに、と足指を動かし、亜子ちゃんの足の裏をくすぐる。

「ひゃはははっ……やだっ! 佐々木さん……、くすぐったいよぉ」

 亜子ちゃんはびくっと肩を上下させて足をひっこめた。
 予想通りの反応。顔を真っ赤にしてかわいい。
「ふ~ん、亜子ちゃん足の裏くすぐったがりなんだぁ~」
 私はわざとらしく亜子ちゃんをジト目でにらみ、
「じゃあ、こちょこちょの刑だ!」
「やっ……!!? ちょ、だめ――あははははははははは!!!?」
 亜子ちゃんの右足首をつかんで、空いた手で亜子ちゃんの足裏をワチャワチャくすぐる。
「ちょ……んははははははっ! 急にっ……ふにゃぁぁ~~ひゃめぇぇ~~くひひひひひ」
 亜子ちゃんは顔を押さえて、おしりをズリズリ左右に動かしながら笑い悶える。右足の指がきゅっとなってかわいい。
 亜子ちゃんの笑い声に気づいた男子がチラチラこちらを見ている。
 どうだ。うらやましいだろ!
 私は爪を立てて、亜子ちゃんの土踏まずを撫でた。ぷっくらしていて、偏平足気味だ。
「ふへぇぇへへへへ!? いひひひひ、いつまでやるの!? ささきさっ、たしゅけてぇぇ~~ふぁっはっはっはっは!!!」
 可愛らしい涙目の亜子ちゃんが見られたところで、私は手を止めた。
「……ひぃひぃ。もぅっ!」
 ちょっとむくれる亜子ちゃんもかわいい。
「ごめんごめん! ちょっとやりすぎちゃったテヘペロ。でも亜子ちゃんがこんなにくすぐり弱かったなんてねぇ~?」
「きゅ、……急に足の裏くすぐられたら、誰だって笑っちゃうよぉ……」
 亜子ちゃんはいそいそと上履きを履きなおす。いじけた様子の亜子ちゃんを見ているとまた襲いたくなってしまうが、ここは我慢だ。
 これで、私と亜子ちゃんの関係性において、亜子ちゃんがくすぐりに弱いという共通認識ができたので、また何かにつけて亜子ちゃんをくすぐる口実が作れる。一度くすぐってしまえば、大義名分はなんとでもなるのだ!
 せっかくの身体測定。みんなの格好と心が無防備になっている今がチャンス。たくさんコチョ友を増やしにいかなきゃ!



(完)








クラス女子の間でくすぐりと素足履きが流行ったきっかけ

 クラスの女子の間で、くすぐりと素足履きが流行り始めたのは今年の6月ごろだったと思う。
 朝から雨が降っていた。
 ぼくが登校したころは小降りだったが、次第に強くなり、クラスメイトの大半が登校する時間帯には土砂降りになった。
 続々とずぶぬれで教室に入ってくるクラスメイト達。自然と女子の足元に視線を落とす。半分近くの生徒が、素足で上履きのバレエシューズを穿いていた。ズボンの男子よりも、スカートの女子のほうが、素足履きが目立つのだ。雨に濡れた靴下で、上履きを履くのが気持ち悪かったのだろう。下駄箱で靴下を脱いできたらしい。
 自分の席に着くと、ひとり、ふたりはすぐに新しい靴下に穿き替えていたが、他はそのまま素足履きを続行。机の下で上履きを脱ぎ、机の脚を下部で固定している棒に足を乗せ、指をくねくね。上履きの踵を踏んで履いたり、つま先を折りたたんで潰れたバレエシューズに乗せたり、上履きを脱ぎ散らかして椅子の上で胡坐をかく女子もいた。
 そんな、目のやり場に困る朝の自由時間。素足で上履きを履いた女子たちは、普段より開放的になっているように見えた。普段真面目に靴下を伸ばして穿いているような子が、上履きをつま先にひっかけてぶらぶらさせている光景は新鮮だった。素足になって、ルーズになっているのかもしれない。
「あれ、天童(てんどう)さん、靴下濡れなかったの?」
 ロングヘアでおとなしい感じの色白の女子、天童さんに、騒がしい女子代表のような木本(きもと)さんがからんだ。木本さんは当たり前の顔をして素足履き。暑い日や体育の後は、濡れていなくてもたまに素足履きをしている女子だ。木本さんは普段ポニーテールに髪の毛をしばっているのだが、雨に濡れたためか、ほどいてミディアムショートのようになっている。頭に乗せたタオルもかなり湿っているように見えた。
「めっちゃ雨強かったけど」と言葉を継ぐ木本さん。
 天童さんは少し煩わしそうだ。
「私は、長靴穿いてきたから……」
「マジで!? 長靴って……ちょっと恥ずかしくない?」
「濡れるよりマシでしょ。足元濡れるの気持ち悪いし」
 天童さんはあまり人目を気にしないタイプだった。
「まあそうだよねぇ……天童さんも素足にしない?」
「はい? ちょっと意味がわからない」
「天童さんって、あんま素足になるイメージなかったから、雨の日はチャンスなんだったんだよね」
 しょんぼり肩を落とす木本さん。どうやら素足が好きらしく、素足履きの仲間が増えることを望んでいるようだ。
「ますます意味がわかんだけど……人前で素足になるなんて、恥ずかしいし」
 天童さんは迷惑そうだ。
 素足になるよう説得する木本さんと、かたくなに拒否する天童さんのやり取りがしばらく続いた。
 そんななか、天童さんの後ろから忍び寄る影。木本さんと仲の良い大宮さんだ。大宮さんは、ショートカットのボーイッシュな明るい女子で、上履きを自分の席に放置したまま、素足で教室を歩いていた。
 大宮さんは、天童さんの後ろからそっと手を伸ばし、彼女の腋の下に触れる。
「ひゃっ!!?」
 天童さんは肩をびくんと上げて、裏返った声を上げた。
「ふぁっ……ちょっ……お、大宮さん!? やっ……ぷっ、あはははははは!!」
 天童さんはくねくね身をよじり、笑いだした。
 大宮さんが天童さんの腋の下で指を動かしてくすぐっているようだ。
 普段あまり大声を出さない天童さんが激しく体をくねらせて笑う様子に、クラス中が色めきだった。
「きもっちゃん! いまよ!」
 大宮さんは天童さんをくすぐりながら、木本さん向けて叫んだ。迫真の様子の大宮さんのノリに、木本さんはすぐにのっかり、
「おーちゃん助太刀感謝!」
 天童さんの右足首をつかんだ。
「やははははっ!? やだっ……くすぐったいのだめっ! ふぁっ!? 木本さん、何やって――」
 くすぐられている天童さんは、体に力が入らないようだ。
 木本さんはもう片手で天童さんの左足をつかむと、左右足をそろえて自分の体の脇に抱えこんだ。
 そのまま片足ずつ上履きのバレエシューズを脱がすと、
「天誅っ」
 木本さんは、天童さんのソックス足裏をコチョコチョくすぐりはじめた。
「たはははははは!? なひゃははなにぃぃっ!? いみわかんな……ぶはっはっはっはっはっはっは、やめてぇ~~」
 天童さんは一層甲高い声で笑いだす。教室内にいた男子全員が沈黙した。
 木本さんの発した「天誅」の意味がさっぱりわからない。頼んでも素足になってくれない罰、ということだろうか?
「やめへっ……ふぁははは!! あひっ……足弱いからぁっはっはっはっはっははっは~~」
 木本さんは、笑いながら懇願する天童さんを無視して、靴下を脱がした。足をくねらせて抵抗したが無駄だった。
 あらわになった天童さんの白い素足。ちょっとだけ紺ソックスの糸くずが足の皴にそってくっついている。雨で湿度が上がって気温も高いため、蒸れているようだ。
 木本さんは、天童さんの素足の足の裏をガリガリとくすぐる。
「あひゃひゃはははははは!!? ちょまっちょまってぇぇ~~うひゃっはっはっはっはっはっはっは、ほんと無理だかりゃぁはははははははははは~~!!!」
 腋と足を同時にくすぐられ、椅子の上で体をのけぞって笑う天童さん。
 教室中の男子が悶々としているなか、
「わ、楽しそう!」
「あたしも混ぜて~」
 ノリの良い女子たちがぞろぞろ天童さんの席に集まってくる。
「やっ!? ちょっと! みんなやめ――だひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!? 無理無理無理ぃいいい~~ひひいひひひひひひひひひひひひひ!!!」
 天童さんは5,6人がかりで全身をくすぐられる羽目になった。
 シャツの裾から手をつっこんで素肌をくすぐったり、開脚させてスカートの中をくすぐったり、容赦ないくすぐり責め。幸い、天童さんはスカートの下に体育のハーフパンツを穿いていたため、男子に下着を見られることはなかった。
 一部の男子は、教室内をうろうろ歩き回り、チラチラ笑いもがく天童さんを眺めていた。近づいたり離れたり。さすがに、女子たちに頼んで混ぜてもらう勇気はないようだった。
 結局、天童さんは朝の自由時間が終わる寸前までくすぐられた。
「……ふざけないでよ、ばかぁ」
 天童さんは、くすぐってきた女子たちに毒づいていたものの、笑いすぎて何かがふっきれたのか、どこかすがすがしい表情をしていた。
「……あつくなったし」そう言いながら、天童さんは素足で上履きを履き、脱がされた靴下を鞄にしまった。あれだけ素足になることを嫌がっていた天童さんの行動に、びっくりした。木本さんは嬉しそうだった。
 その日から、木本さんは誰かをくすぐっては、素足履き仲間を増やしていった。くすぐられた女子が素足で上履きを履く……、ぼくにはノリがまったく理解できなかったが、彼女らには彼女らの共通意識があるのだろう。天童さんも、くすぐる側に回って楽しそうだった。

 あれから数か月が経ったが、いまだに休み時間になるとどこかでクラスメイトの女子の笑い声が聞こえる。くすぐられた女子が、脱がされた靴下を穿かず、そのまま素足で上履きを履くという謎ルールも健在。たまに素足履きの女子がくすぐられることもあるが、基本的には、くすぐられたい女子が靴下履き、くすぐられたくない女子が素足履き、……という構図ができている。
 この流行も、これから寒くなってくると廃れていくのだろうか。それとも、形を変えて存続していくのだろうか。
 彼女らの動向、特に、きっかけをつくった木本さんや大宮さんの動向から目が離せない。





(完)








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